はじめてのClaude — 仕事で使うためのセットアップ

AIで仕事を楽にしたい。
でも、何から触ればいいのか。

アカウントのつくり方から、安全に使うための設定、
そのまま貼れるプロンプトまで。今日30分で、明日から使える状態にします。

30
必要なのはこの5ステップだけ
あとは、いつもの業務を1つ渡してみるところから。
PASTE COPY → そのまま業務へ

こんな状況、ありませんか

Q1.
登録はした。
そのあと開かなくなった
画面は開く。でも何を打てばいいかで止まり、結局いつものやり方に戻る。
Q2.
無料と有料、
どっちを選べばいいのか
課金する前に、何がどう変わるのかを知っておきたい。誰も教えてくれない。
Q3.
会社の資料を
貼っていいのか分からない
情報漏洩が怖い。どこを設定すれば安全か、社内に聞ける人がいない。
Q4.
記事は読んだ。
でも自分の業務と結びつかない
「議事録が要約できる」は分かった。で、月曜の朝、何をすればいいのか。

つまずくのは、能力ではなく順番です。
先に設定を済ませる。次に、いつもの業務を1つだけ渡してみる。それだけで変わります。

その作業、いま何分かかっていますか

新しい仕事を増やす話ではありません。すでに毎日やっている作業を、そのまま渡すだけです。

01 議事録を整理する決定事項・保留・自分のToDoに分ける 手作業 60分 Claude 10分 プロンプト
02 メールの返信を書く長い依頼メールへの下書き 手作業 15分 Claude 3分 プロンプト
03 Excelの数式をつくる関数名を検索し続ける時間がなくなる 手作業 30分 Claude 5分 プロンプト
04 分厚い資料を読む要点と、自分の業務への影響だけ抜く 手作業 60分 Claude 10分 プロンプト
05 会議資料の構成を考える白紙の状態から抜け出す 手作業 90分 Claude 20分 プロンプト
06 自分の業務を棚卸しするどこを任せられるか、線を引く 手作業 Claude 15分 プロンプト
1日あたり 約4時間 約1時間

※ 一般的な業務を想定した一例です。習熟度・業務内容により変わり、効果を保証するものではありません。
※ 議事録は、録音の文字起こしまでは録音アプリ側の作業です。Claudeが担うのは、文字になったものを整理する部分です。

このページの通りに進めると

AIに詳しい人ではなく、自分の業務を自分で軽くできる人になります。

01
30分で、安全に
使い始められる
会話を学習に使わせない設定まで含めて、最初にやるべき順で終わる。
02
明日の業務で
そのまま使える
議事録・メール・Excel・資料。コピーして貼るだけの型が手元に残る。
03
会社の情報を
扱う判断ができる
無料・個人有料・法人プランの違いと、入れていい情報の線引きが分かる。
04
毎回、前提を
説明しなくてよくなる
自社のことを一度書いておく。2回目以降が速いのは、ここで差がつく。

セットアップ 5ステップ

上から順にやるだけです。順番に意味がありますので、飛ばさずに。

TOTAL 約30分/STEP 01・02 だけでも今日中に
STEP 01 アカウントをつくる 約5分
  • claude.ai を開いて「Sign up」。Googleアカウントか、メールアドレスで登録します。
  • 無料プランのまま始められます。この時点でクレジットカードの登録は要りません。
  • 登録するメールアドレスは、まず個人のもので構いません。会社として使うかどうかはSTEP 03で決めます。

ここは詰まりません。詰まるのはこの次です。

STEP 02 「学習に使わせない」設定をする最初にやる 約3分

会社の資料を扱うなら、触り始める前にここを確認します。後回しにすると、それまでの会話が対象になり得ます。

  • 設定 → プライバシー(claude.ai/settings/data-privacy-controls)を開く。
  • 自分の会話をClaudeの改善に使わせるかどうかを、ここで選べます。自分でオンにしない限り、学習には使われません
  • 今の状態がどうなっているかを目で確認して、オフのままにしておく。ここは後からいつでも変えられます。
会社の情報を日常的に扱うなら、法人プラン(Team)を。
Team・Enterpriseは、入力した内容が既定でモデルの学習に使われません。個人プランでも設定でオフにできますが、「会社として決めた状態」にできるのが法人プランの意味です。会社のルールで生成AIの利用が制限されている場合は、まず情報システム部門に確認してください。
STEP 03 プランを決める 約5分

いきなり課金しなくて大丈夫です。まず無料で1週間使って、下の判断基準に当てはまったら上げる。それで十分です。

プラン月額(税別・USD)こういう人に
Free無料 $0 まず触ってみたい。1日に何度も使うわけではない。
Pro個人・有料 $17〜20年払い$17/月払い$20 毎日開くようになった人。使用量の上限で作業が止まるのが不便になったら、ここ。
Max個人・大容量 $100〜 一日中使う。長い資料をまとめて何本も扱う。
Team法人 $20〜251人あたり/年払い$20・月払い$25 会社の情報を、複数人で扱う。既定で学習に使われず、管理者側で設定できる。
金額は本ページ作成時点のもので、円建ての請求額は為替で変わります。最新は claude.com/pricing で確認してください。
STEP 04 デスクトップアプリを入れる 約3分
  • claude.ai/download からMac版・Windows版を入れる。
  • Dock(タスクバー)に置いて、いつでも1クリックで開ける場所に固定する。
地味ですが、続くかどうかを一番左右するのがこれです。ブラウザのタブに埋もれると、人は開かなくなります。「思いついた時に3秒で開ける」状態を先に作ってください。
STEP 05 自社の前提を、1回だけ書いておく 約15分

ここまでが「使える状態」、ここからが速い状態です。毎回ゼロから会社の説明をしていると、それだけで疲れて使わなくなります。

  • プロジェクト機能を使って、仕事用のプロジェクトを1つ作る。
  • そこに「自社の前提」を書いて入れておく。以降、そのプロジェクト内では毎回説明が不要になります。
  • 入れておくもの=会社概要/自分の部署と役割/よく作る書類/社内用語/使ってはいけない表現。

下のプロンプト集に、そのまま貼れるテンプレートを置いています(最後の1つ)。

そのまま使えるプロンプト

コピーして、貼って、自分の材料を足すだけ。まず1つ、明日の業務で試してください

1
役割
2
前提
3
材料
4
出したい形
5
制約
これだと返ってこない

この議事録をまとめて。

こう書くと使える

あなたは営業部のアシスタントです。 以下は取引先との商談の議事録です。 決定事項・保留事項・自分のToDo(期限つき)の3つに分けて、 それぞれ箇条書き3行以内でまとめてください。 社外に出す文書ではないので、敬語は不要です。

議事録を、決定事項とToDoに分ける

あなたは私のアシスタントです。以下は会議の議事録(または文字起こし)です。 次の3つに分けて整理してください。 1. 決定したこと 2. 決まらなかった・持ち帰りになったこと 3. 私がやるべきこと(期限が分かるものは期限も) ・それぞれ箇条書きで、1項目は1行にまとめてください。 ・議事録に書かれていないことは推測せず、「記載なし」としてください。 --- 議事録 --- (ここに貼る)

「推測せず、記載なしとする」の一行が効きます。これを入れないと、それらしい内容を補って書いてくることがあります。

長いメールへの返信を下書きする

以下は取引先から届いたメールです。返信の下書きを作ってください。 ・相手との関係:(例:発注いただいている取引先/初めて連絡する相手) ・伝えたいこと:(例:納期を1週間延ばしてほしい。理由は部材の入荷遅れ) ・避けたいこと:(例:こちらの落ち度を必要以上に強調しない) 条件: ・ビジネスメールとして自然な日本語で。定型的すぎる挨拶文は不要。 ・300字以内。 ・件名も添えてください。 --- 受信メール --- (ここに貼る)

「伝えたいこと」と「避けたいこと」を先に自分の言葉で書くのがコツ。ここを書けていれば、あとは形にしてもらうだけです。

Excelの数式をつくってもらう

Excelの数式を作ってください。関数名は分からないので、やりたいことを日本語で書きます。 ・データの並び:A列に日付、B列に取引先名、C列に金額が入っています(1行目は見出し、2行目からデータ)。 ・やりたいこと:指定した取引先の、今月分の金額だけを合計したい。 ・使う環境:Microsoft 365版のExcel(Windows) 出してほしいもの: 1. そのまま貼れる数式 2. その数式が何をしているかの一行説明 3. うまくいかない時に、まず確認すべき点

「使う環境」を書くと、そのバージョンで使える関数を選んでくれます。古いExcelで新しい関数を提案されて詰まるのを防げます。

分厚い資料を読んで、自分への影響だけ出す

添付(または以下)の資料を読んでください。私は(例:中小メーカーの営業担当)です。 次の3点だけ出してください。 1. この資料の要点(5行以内) 2. 私の業務に影響がありそうな箇所(該当ページ・該当箇所を示す) 3. 私が次に取るべき行動(あれば。なければ「特になし」) 資料に書かれていないことは補わないでください。

「私は〇〇です」を入れるかどうかで、返ってくるものが変わります。要約ではなく、自分にとっての意味を出してもらうのがポイント。

資料のたたき台をつくる

社内会議で使う資料の構成を考えてください。 ・テーマ:(例:来期の受注目標と、その達成に必要な施策) ・相手:(例:役員3名。数字には厳しいが、現場の細部までは知らない) ・持ち時間:(例:15分) ・私が一番言いたいこと:(例:人を1人増やしてほしい) 出してほしいもの: 1. スライド構成(各ページのタイトルと、そのページで言うこと1行) 2. 相手から出そうな質問と、その備え まず構成だけ出してください。本文は、構成に合意してから作ります。

最後の一行が大事です。いきなり全文を作らせると手直しが大変なので、構成で一度止めます。

自分の業務を棚卸しして、任せられる作業を探す

私の1週間の業務を書き出します。この中から、AIに任せられそうな作業を探してください。 --- 業務 --- (例) ・月曜:週次の売上集計をExcelにまとめる(2時間) ・毎日:問い合わせメールへの返信(1日1時間) ・金曜:週報を書いて上長に提出(1時間) (あなたの業務を、かかる時間つきで書く) 出してほしいもの: 1. 任せやすい順に3つ。理由と、削減できそうな時間も。 2. それぞれ、最初に試すなら何から手をつけるか。 3. 逆に、任せないほうがいい作業と、その理由。

3番目を必ず聞いてください。「何でもできます」ではなく、線引きを一緒に引いてもらうほうが、社内の説明もしやすくなります。

【STEP 05用】プロジェクトに入れる「自社の前提」

私について: ・会社:(社名/業種/従業員数) ・事業:(何を、誰に売っているか。2〜3行) ・私の部署と役割:(例:営業部。既存顧客の対応と見積作成が中心) よく作るもの: ・(例:見積書、週報、提案資料、顧客への案内メール) 書き方のルール: ・社外向けの文書は敬語。社内向けは簡潔に。 ・(例:自社を「弊社」と書く。「御社」ではなく「貴社」を使う) ・専門用語:(社内でしか通じない言葉があれば、意味とセットで書く) やってほしくないこと: ・大げさな表現や、根拠のない断定はしない。 ・情報が足りない時は、推測で埋めずに質問してください。

これをプロジェクトに入れておけば、以降は毎回の説明が不要になります。完璧に書く必要はありません。使いながら足していくものです。

次のステップ:全10回の教本

使い方が分かった次は、「自社の業務をどう変えるか」。道具の話ではなく、順番の話です。

第1回 勉強では、会社の数字は動かない
中島孝輔
この教本について
中島 孝輔Kosuke Nakashima

大手IT企業で営業を15年。いまも会社員を続けながら、創業30年の家業(社員数名の中小企業)でAI導入を実践しています。 私自身、詳しい人が社内にいない状態から始めました。分からないなりに設定を探し、順番を間違えて、やり直しています。 このページに書いたのは、その過程で「先にこれをやっておけばよかった」と思った手順だけです。うまくいかなかったことも、隠さず書きます。

つまずいたら、そのまま聞ける場所

設定で詰まったところを、
そのまま聞いてください

一人で調べると30分かかることが、聞けば3分で終わることがあります。
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